「石ころって なあに?」    2014222

              吹田市山田「夢つながり未来館」

                       西村寿雄

 今回のプランは,低学年用に大きく改訂したものです。石の種類も8

に限定し,文字も14pの大きさにしました。ひらがなを主としていますが,

大切な用語は漢字にルビという形です。イメージ検証授業にあたるプラン

なので軽い問題がある程度です。

 目的は,多様な石の形に興味を持ってもらうことで,解説部分は短時間

ですむように編集してみした。参加者は低学年から中学年といますので,

子どもの反応を見て話を進めました。話の内容は低学年児童には必要でな

いものもありますが,聞きたい人が聞いてくれればいいという設定でまと

めていました。

 このプランでは1時間ほどで終わってしまいますので,前半に,地球の

中を予想して描いてもらい,『もし、あなをずっとほっていくと ちきゅう

のうらに でられるの?』(きむらゆういち作 教育画劇)を映像で映し

ていきました。この本は,地球内部に探検に行くという設定でストーリ

ーが組まれていて,最後に地球内部のおおまかなイメージを大胆に描い

ています。

 標本にする石は8種類ありましたが,一つ一つページを追って該当の

石を配るのも一つの案です。今回は最初に8個とも配ってみました。手元

にいろんな石があるということで,「これはなんという石なのか」「石でも

いろいろあるな」と思いをめぐらすことができます。そのあと,個々の石

の解説を聞きながら,該当の石を選ぶのですが,最初は少し混乱していま

した。特に,玄武岩と泥岩の区別がつきにくかったようです。火成岩特有の

小さな粒(結晶)が見えるのが玄武岩なのですが,小さい子どもにはちょ

っと無理でした。もちろんそれは見越して,みんながうまく選んでいるか

のチェックは個々にしていきました。

 この講座は,いわゆる「実験」にあたる部分は少ないです。ただ一つの

ダイナミックな石の溶ける実験(映画による)も低学年でもあるので省い

ています。ここでは,軽石を水に浮かせる実験と石灰岩に塩酸をかける実

験を入れました。

最後は,標本を作ってケースに入れて完成です。それぞれいいのができ

て満足してもらったようです。終わりに,岩の形をした「富士山の溶岩」

(菓子)を配りなめてもらいました。みなさん,最初は恐る恐る口にし

ていましたがやがて笑顔に変わっていきました。

 

【感想と評価】

 講座の終わりに,一人のお母さんがこられて

  「楽しかったです。石のことが初めてわかりました。」

と話してくださいました。

大人も含めて,「岩石」について基本的なこと(原子のイメージも含めて)

楽しく学ぶ機会はないからだと思います。これは,豊田市での講座でも聞

きました。

〈評価〉

     「楽しさ」        「わかった度」

 とても楽しかった 20     とてもよくわかった 17  

 楽しかった 4 (幼児1)     よくわかった 3

 どちらともいえない 1     どちらともいえない 4 

 楽しくなかった  0        2 よく分からなかった 1(幼児)

 ぜんぜん楽しくなかった 0   ぜんぜん分からなかった 0

 

〈感想文〉

5-5  石のひょうほんや、話がおもしろかった!ようがんがおいし

かった。

5-5  かこうがんがキラキラしてとてもきれいだった。さ岩はつる

つるして一番気に入りました。さいごの富士山の溶岩は大人

もだまされました。(保護者)

5-5 マグマだけじゃなく、生き物がつくる石がすごかった。

5-5 石みたいなおかしがとてもおいしかったです。ふつうに石は、
どこで
もあるけど、もっと石のことがわかりました。とてもた
のしかったです。
また、じかいもたのしみにしています。

5-5 さいごのよう岩のおやつがおいしかったです。

5-5 また、やってみたい。

5-3 きょうは、いつもよりもいがいとよくわかりました。石ころ

の名前もいっぱいおぼえました。

5-4 たのしかった。また、きたいです。

5-5 さいごにたべたおかし、あまくてとてもおいしかつたです。

もっとたべたかったです。楽しかったです。

5-5 よかった。

4-4 楽しかった。

5-5 さいごの石は石じゃないのがおもしろかったです。ぼくは、

さがんがきにいりました。

5-5 もっと自分で、今日ならった石じゃない石をさがしてみたい。

5-4 とても、おいしかつた。いろいろないしがあった。すごかっ

た!

5-5 (二重丸)すごくたのしかったです。また、ふじさんのさと

うをたべたいです。

5-5 たのしかった。おかしの石がおいしかった。

5-5 またやりたい。たのしかった。石がおかしでびっくりした。
おかしがおいし
かった。

3-3 ふじさんの石がうまい。

4-5 いろいろな石があっておもしろかった。軽石がうくなんてす

ごかった。げんぶがん、ようがん、かこうがん、れきがん、

さがん、でいがん、せっかいがん、とチャートと、いろいろ

ないしがあった。すごかった。

4-3 ようがんうまい。

5-5 石のできかたや名前をしれてよかった。

5-3 富士山の石、とてもおいしかったです。だまされました(笑)。

(保護者)

5-5 「地球の下にずっと穴をほっていくと地球の下はどうなって

いるか」は、あつくなっていくことが分かった。わたしたち

が、毎日たくさん地球からとっている原子はカルシウムやマ

グネシウムや鉄やケイ素や、さん素などいろいろとれている

ことが分かった。ぜんたいが黒いが、少し白い点が見える石

を玄武岩(げんぶがん)ということが分かった。火山になっ

て出ててくるのは溶岩ということが分かった。軽石は水にう

くことが分かった。白っぽいごましおをまぶしたような石の

ことを花こう岩ということが分かった。石の標本作りが楽し

かったしおもしろかったです。(高学年女子)

4-2(幼児) 

            2014,02,23 

             「科学あそび」